ikoi-labo

自由に、且つ
  快適に羽ばたける選択を。

Profile

前職
愛知県の自動車部品メーカーで約5年、自動車関連の仕事をしていた。
休職期間
1年7ヶ月。退職後、東京デザインプレックス研究所(専門学校)に1年通学。
卒業7ヶ月後、デザイン会社でアシスタントとして勤務。
友人と一緒にコンペへ参加。デザインコンペでの受賞。グッドデザイン賞受賞(さかなかるた)。
現在
独立してフリーランス/デザイン事務所「SANAGI design studio」の立ち上げ。
年齢
20代後半

ー休職しようと思った理由を、教えていただいてもよろしいですか?ー

「シンプルに飽きた」ですかね。
働いていた会社はアメリカ研修がある会社で、それに行きたくて入社しましたが 仕事もある程度任せてもらう事もあったし、どのぐらいで出世するのかもわかったんで、もういいかなって。

ー休職中、どのようにして過ごされていましたか?ー

デザイン学校に通っていました。
退職して2月に東京に上京し、4月から東京デザインプレックス研究所に1年通いました。 クラスはグラフィックですね。
退職してすごく清々しかったです。新しいことをやろうとしている自分にワクワクしていました。

ー退職してデザインの道に進もうと思った理由は何ですか?ー

自分の周りに服を作ったり、デザインする仕事をしている人が多くて。
僕も絵を描いたりするのが好きだったし、その道に行きたいと思いました。

ー休職するにあたって一番の課題は何でしたか?ー

周りに会社をやめて学校にいくような人はいなかった。その辺は怖かったです。

ー休職の時に得たもの・転機だと思ったことはありますか?ー

デザインの学校を卒業してからは、ちょうどコロナの1年目の時期だったんです。
世の中がすごい騒いでた時です。だから、卒業してからはデザインについて考える時間がありました。
コロナという何もわからないこの状態を、フラットだなって感じていて、だからこそ何かやるっていることにとってもチャンスだなと思っていました。 なのでコンペとかにたくさん応募したり色々していました。

ーアシスタント?をやられていたんでしたっけ?ー

4月に学校を卒業し11月ぐらいに一度、古平正義さんという方のアシスタントをしていました。 ガッツリ、グラフィックをやる会社で、その人の手伝いをしていました。 アシスタント自体は半年ぐらいやってました。まー、毎日通っている感じではなくて、 リモートとかでもやってって、1年ぐらいは関わりはありましたね。

ーアシスタントが終わった後に何してたんですか?ー

当時、シェアハウスしていた友達とコンペに色々出していて、アシスタントをしている時からなんですけど、そのコンペが通ることが増えて、そういうのをやっていた。 グッドデザイン賞を取ったさかなかるたとか。
他にも学校でであった友達の会社のスタートアップを手伝ったり。

ーデザインに対する熱量がすごいですねー

環境が良かったですね。シェアハウスしてたんで、部屋を出たらすぐ打ち合わせができるし、やらざるをえない状況でした。

ー現在の状況を教えていただいてもいいでしょうか?ー

デザイン事務所「SANAGI design studio」を運営しています。 会社員と自営業、どちらもやってから気付いたことですが、自営業の方が大変ですね。 会社員だった時の方が自由だった気がします。今はやりたいことをやれるけどね。 でもおすすめはできない。会社員でやりたいことができるのが一番。

ー仕事をやめた教訓は?ー

やる気が出ます!なるべく働きたくはないけど、暇が一番苦痛だと感じた。 だからこそ何かをやりたい、成し遂げたいと思えた。

ー仕事をやめたいと思っている人に一言、お願いします!ー

やめる前に、たくさん人と会うことをした方がいいと思う。
知らない事が怖いのであって、自分と違う世界、場所の人に出会うのが大切。 今、振り返って見れば、退職後の生活を知らなかったから怖かったんだなと思った。
結局どうにでもなるんだなと感じます。仕事をやめたからこそ気づけたことが多いです。 どうやってお金を生み出すかとか、日常生活を過ごしてみないと気づけない。
当時、住んでるアパートの大家さんが、お金は持っているけど暇をしてた。 ご飯に誘われることがあって、暇な時は一緒にランチをしたりしていた。 庭の木を切ってあげてお小遣いもらったりとかww。 だから、まじめに働いてとかじゃなくても、いろんなお金の生み出し方があるんだと感じています。

ー取材を終えてー

退職後、デザイン学校に通うほか様々なデザイン賞を獲得し、独立した増谷さん。 比較的安定性のある会社を辞めるという、勇気ある決断と理想的な進め方をされていますが
途中でアシスタントをしてみたり、大家さんや友人のお手伝いをしてお金を稼いでいたりと、形式にこだわらない仕事の経験もお話されていました。
心理的事情等でフルタイムで働けない、好きな分野に行きたいが上手くいくまでの間どうすれば・・・という方にとっては とても参考になるお話だったのではないでしょうか。
働いていて 「飽きた」「毎日に変化がない」という方は、もしかすると 自分の本当に好きなことや、才能を知っているからこそ、そう思うのかもしれません。

Masutaniさん、参考になるお話本当にありがとうございました!