別の世界に行ってもいい。
全てが無になる訳じゃない。
- 前職
- コーチングサービス会社員。4年目に退職
- 休職期間
- 2年目に、有休消化分の1週間だけ
- 退職時期
- 4年目に退職。 現在、ワーキングホリデーでの生活に向けて準備中。
- したい事
- 海外旅行、バイト等
Profile
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仕事で精神的にしんどい事が長期間続いていたことと、海外に行きたかったことが理由です。
休職はしようと思っていたのですが結局1週間だけお休みした形になりました。
あと、大学在学中はお金がなかったので行けなかったのですが、いつかワーホリに行きたいとも考えていて。
行きたい国の年齢制限もあり「今辞めよう」とその時決断しました。
精神的なストレスから、私が勤めていた会社は一生働ける環境じゃないと思ったことも退職する背中を押しました。
大学時代は栄養士系の大学に通学し、管理栄養士の資格も取得しています。
自分が食べたものはどこに行くのかとか、生命科学とか、そういうものに興味があったので進路を決めました。
栄養士には特別なりたいという希望はありませんでしたが、学んだ知識が日常生活で無駄にはならないと思ったことも理由ですね。
就活時代は、始まった時は何だか自分は就活生になれないと思っていて。元々栄養士になりたいという思いも強くないですし。
そんな時に、インターン先で出会った人の会社に入らないか?と誘われたので、入社することに。その人のことを慕っていたし、飛び込んだ形で就活を終えました。
その人と私で2人だけの会社。コーチング等を行う会社でした。
一風変わった就活なだけに、一風変わった会社でした。
給料は「今年度はいくら欲しい?」と問われるスタイルだったのですが、新卒で入った会社なので、給料の基準も分からず・・・。
今振り返ると自分のスキル、与えられている仕事、それに対する給料のバランスが取れていたとは思えないですね。だから、自分がそれに見合う成果も出せているのかも、分かりませんでした。
どんどん心がすり減っていって、でも普通の就活をしなかったし、自分で決めたから責任を持たなくちゃと、しんどくなっていくばかりでした。
辞めたら全部終わる気がして。
全部って何なんでしょう。何かはわからないけど、心がしんどい時ほど切迫してしまって、まともに考えられなかったのだと思います。
「消えたい」
「死にたい」
「辞めたい」
そんな気持ちがあるのがもはや普通でした。頑張りたいけど頑張れない、もう無理という域にまで来てたけど、精神科には行きませんでした。
大学生時代に精神科に行ったことがあって、いい思い出がなかったことも理由ですね。 以前行った病院は流れ作業に扱われた感じがしてしまったのです。
もう一つの大きな理由は、社長との関係性だと思います。
よく言えばなんとか食らいつこうとするアグレッシブな新人ですが、悪く言えば依存関係、中でもDVのような関係性に近かったと思います。
これは今振り返ると出てきた新たな認識で、働いている当時は社長のことをとても尊敬していました。
当時は上司と部下が依存関係になっていることのやばさにも気がつかなかったし、気づきたくなかったのかもしれない。むしろたくさん働いて社長に恩を返さなきゃとも思っていました。
でも今は関係を断ち切るべきだと思えるようになったし、退職して良かったと思えています。
当時の状況がやばかったと気づくことが出来るようになりました。
バイトをしたり、旅行をしたり、ワーホリの準備を進めながらただ生きていました。
退職直後二ヶ月は不安で。働いてない自分って何なんだろう、社長がいないと自分ってダメなのかな、等色々考えてて悶々としていました。
中盤は、パートナーと1週間くらい海外旅行に行きました。
パートナーとの旅行には毎回テーマをつけることにしていて、
今回の旅行のテーマは「ぶっ飛び旅行」。
世の中をブッチした気持ちになって楽しんで、帰ってこようと約束しました。
そのおかげで、旅行後は気持ちが晴れやかな気分になりました。もういっかなみたいな。吹っ切れた気分になりました。
ただ、旅行中はみんな働いてるのに自分は旅行なんて・・・という気持ちから
SNS投稿をすることはなかったし、スウェーデンに住んでる友人にも会いたいと連絡することも出来ませんでした。
ワーホリに行くまでの期間少しお金を貯めたいと言う気持ちと、せっかくの機会だからおしゃれな場所で働きたいなと思ったことから、
雰囲気のいいカフェで働き始めました(ラボメンバーの一人と同じバイト先)。
現在はワーホリでの生活に向けて、生活用品を買い足したり、運転を練習したり、色々自分のペースで準備をしています。今は本当に仕事をやめて良かったなと思ってます。
「仕事の引き継ぎ」ですかね。
会社は代表と自分の一人だけで。誰かに引き継げない、その心配をしていました。
結局は業務委託の方に引き継いだけど、自分しかいなかったから私の後任と引き継ぎはどうしようと、心配と不安が大きかったなと思います。
「悩んでる=自分に余白がある」って思えるようになりましたね。
以前は、「悩んでる=自分が暇」、暇だからクヨクヨするんだって言われたことがありました。
悩みがあること自体をそうやって否定していましたね。
退職を通じて、私は幸せに毎日を楽しく生きていられていることに気が付きました。 健康的な心の状態を知り、それを取り戻すことが出来ました。
健康的な心があるからこそ、冷静な判断ができるようになり、前職にいた時の自分は精神的に危険だったと気づくことも出来ました。
他に思ったこととしては
「社会人を経験してからバイトをしたこと」、
「パートナーと過ごす時間が増えて、2人の関係性が濃くより立体的になったこと」です。
あと、前は見てなかったけどお笑いも見るようになりましたね。
振り返ると、もっと早く辞めても良かったかも、と思っています。
良かったですね。あのままだったら、精神的に追いやられている環境が当たり前になっちゃう。そうじゃない世界を知れたのは大きかった。
アルバイトをしたことによって前職とは違うと組織の体型や会社の風土を俯瞰的に見ることができたのもよかったです。
1つは個人事業主の延長みたいな、個人と会社が限りなくイコールな会社に新卒から行かないほうがいいということでしょうか。
社長が上司でもあり、経営者でもあり、株主でもあることになる。
2つめは、幸せで健康なことが一番。
あんなに頑張ったんだから、あと3、4年は頑張らないで生きていこうと今は思ってる。たまに不安になるけど、いいやって。
3つめは、働きたいと思ったら勝手に働くギアが入るということ。 これはアルバイトをして気がつきました。 だから働くことよりも、休むことを考えたほうがよいと思ってます。
休んでも罰当たんないよ、悪いことない。かな。
最初はやっていけるか不安だったし、今も貯金削ってるけど、ビジネスのスピード感がない世界で生きれるのは幸せ。
例えば、ふと夜空を見た時に月の満ち欠けで時間が過ぎてることを感じたり、前の自分では感じられなかった時間の過ぎ方を感じることが出来るようになりました。
「辞めたいと思っていても、辞められない、踏み切れない」
そう思いつつ毎日が進んでいく感覚、覚えがある方も多いのではないでしょうか。
休むこと、周りと違う道を歩む事は、決しておかしいことではないですし 一旦休んだからこそエンジンがかかることも多いと、他に取材した方もお話されていました。
会社選びの点で大事なことや、休むことの大切さなど、詳しく教えていただいたSaraさん。 これから働く人、再就職する人、ゆっくり自分の時間で生きる人にとっても、この記事が少しでも参考に、力になりますように。